新年早々ビッグなニュースが飛んで火に入るサマーのバグなのである。まずは当人のFacebookエントリーを見てみよう。その内恥ずかしくなって消しそうな気もするが、Link先が怪しげなことになってたら恥ずかしかったんだなと生暖かい目で見守ってあげて欲しい。

さて、肝心のひわたん(樋渡 啓祐氏の愛称。以後注釈なく”ひわたん”とする)のセキュリティに関する言及について、各所で散々突っ込み入れられてるので、私は少し異なった視点から彼の言に言及したい。

第3弾は、セキュリティー。会社や個人の情報がどんどん漏れる中で、今まではファイアウォールを高く厚くするためにとんでもないお金をかけていたのが、100分の1の値段で「盗まれても大丈夫」という地に足の着いたセキュリティーを皆さんにお届けします。

上記Facebookエントリーからの引用である。批評その他で他人の文章を引用する際には特に許可は要らない(たまに無断引用だ!と騒ぎ立てる愉快な人がいるので念のため書いておく)
ファイアーウォールに関しては「高く厚く」という辺りで「はぁ?」なんだが、この辺は技術的な解説が必要になるので各人専門的な解説をお読み頂きたい。

問題は「盗まれても大丈夫」部分である。
この「盗まれても大丈夫」というソリューションが人気大爆発で言及数がうなぎ上りの「セキュリティーフォント」というものらしい。所謂暗号化技術である。
「本人の言によれば」セキュリティーの専門家がコロンブスの卵だと大絶賛したという物語が出来上がっているそうなのだが、もしこんなセキュリティーの専門家がいるのだとしたら、その人物はさっさと辞職願を提出するべきである。

古代の世界まで遡ってもいいのだが、テケトーにWW2辺りを例にとって暗号の話をしよう。
まず、何故暗号による連絡が行われるかというと、通信は簡単に傍受されるからである。特に無線通信は簡単に傍受されてしまうので、通信内容が相手に漏れてもその内容が分からないように細工をしなければならない。傍受されても肝心の内容が分からないようにするのがこの頃の暗号化であり、つーか太古の昔から暗号とは「特定の人物しか肝心の内容が読み解けないようにする技術」なのである。漏れたり公衆の面前に晒されても肝心な人以外は内容が分からないのが暗号と言える。
例えばゴルゴ13への依頼方法に「13年式G型トラクター売りたし」という広告を新聞に載せるなんてのがあるが、積極的に公衆の目に晒しながらも肝心の「ゴルゴへの依頼」という部分は秘匿される。

つまりだ、これは新しい暗号のカタチ、なんと漏れても大丈夫なのダ☆みたいな話をしているひわたんは、暗号がどんなものであるかそもそも理解していないのだ。それが暗号である限り、復号(暗号文を元に戻す事)方法を知らなければ漏れても大丈夫というか、漏れても平気にするのが暗号なのである。逆に言えば漏れることがないなら暗号化なんぞしないで良い。(現実には「漏れない」ことはまず無いので、漏れ防止策と暗号化は同時に行われる)

私は別にファイアウォールがどんなもんであるかなどの技術や理解に背景知識が必要な難解な話をしているのではない。むしろ暗号とは?的な辞書的な、或いは基礎教養的な部分の話をしているだけに過ぎない。何故ひわたんはこんな基礎的な部分でドヤ顔してしまうのだろうか。ひわたんと言えば自称図書館のヘビーユーザーという事になっているらしいのだが、うちのセキュリティーフォント(暗号化技術)は漏れても大丈夫なんです!とかちょっとでも図書館で暗号の本読んだり、図書館行くまでもなく辞書や百科事典引いたら分かるような話をするのだろうか。

これがただ単に興味本位での言及とか軽い日常的なネタならまだ良いのだが、ひわたんこの知識レベルでセキュリティの会社を設立するんだそうである。これで飯を食おうと考えているらしい。

正気、ですか?

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