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参考になるかなと思って。

zenkanntizu

どーにも川口市で図書館というと、まぁご立派系の中央図書館が取り上げられることが多いのだが、他の図書館分館も割と頑張っているのである。
これは川口の発展の歴史や人口分布にも関係するのだが、元々川口の中で「最初っから川口」だったエリアというのは、小さい。大部分のエリアは明治期などに近隣町村合併で取得したエリアであり、川口の中心エリアは中心と言いつつ南の方にえらく偏っているのである。
明確な資料は提示できないのだが、少なくとも1980年代頃からは青木中央小~青木北小エリアではマンションがアホ程建った。これは公害に対する地域住民の反対運動と鋳物工業自体の下火化が原因となって大規模な鋳物工場がパカパカ閉鎖し、その跡地にマンションを建てるのが大流行したためである。当時団塊世代は30代。持ち家が欲しいという要求にも合致したのだろう。この時流入したのは「埼玉都民」等と呼ばれた「都内のサラリーマン」であり、交通は京浜東北線である事が多いと思う。東武線草加駅でも都内には出れるが、上野を始めとする都内東部に限られてしまうのが問題か。
後に埼玉高速鉄道などの整備もあり、川口駅から東に1~2km程度離れた元郷とか鳩ケ谷方面にも公共交通網が敷設されているが、バスの経路的には圧倒的に川口発着が多く、川口市内でも十二月田や朝日、八幡木(旧鳩ケ谷エリア)、江戸袋、西沼、東本郷、峰、新堀、等のエリアは比較的容易に川口駅前に到達できる。

これに対して川口西側から北側にかけては(川口に直接向かう経路が無いわけではないが)西川口や蕨、或いは直接東川口から電車を使う方が楽である。私自身仕事の関係で東川口の方に住んでいた時期はあるが、当時は川口方面に向かう時は電車を使うことが多かったし、一度西川口から東川口にバスで行ったときはえらい時間がかかったし、東川口から新郷の実家方面に移動するには実家から車出して貰うかチャリで行った方が早いぐらいであった。

で、これらの前条件を踏まえた上で川口市の市内の図書館利用者数を見てみよう。

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川口中央という「川口市南~東側エリアからアクセスしやすいエリア」にある図書館が突出した利用を誇るのは当たり前である。あの立地だと中青木ぐらいまでの人間はチャリで通うだろうし、元郷辺りからもチャリで行くことはできる。(元郷方面の場合バスを使ってもいい)
利用者数が次に多いのは戸塚図書館だが、戸塚図書館は結構東川口駅から離れた所にある。今でこそ川口市に組み込まれているが、歴史的には昭和31年まで「御園村」だったのだ。(御園村はその後浦和と川口で分割統治されることに) 地理的にも非常に近い浦和南東部、越谷市南西部、草加市北西部に近く、この地域から川口の図書館に足を運ぶ人も少なくない。
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入場者数が次に多い「前川」だが、バス経路的には蕨発着であり、川口のほぼ中央部に位置するため埼玉高速鉄道以外の鉄道駅から等しく離れた位置にあるという難所である。
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こうして見ると、川口市の場合中央図書館に比較的楽にアクセスできる住民は中央図書館に集め、それ以外のエリア…つまり川口駅前へのアクセスが困難なエリアにはしっかり図書館を置いて人口カバー率を上げていることが分かる。川口市民の利用数だけ見れば、ご立派図書館である中央館の利用者数(113,193)よりも分館合計数(136,575)の方が多いのだ。更に児童利用数にも着目して欲しいのだが、中央館利用数(9,915)の倍近い分館利用(18,185)があるのだ。児童は交通手段において弱者なのだから、当然地域分館を拡充した方が利用者は増える。どこかの九州方面で分館建設せずに中央館近隣に児童図書館建てるなんて言う施策を打ち出した所があると聞いたが、「何やってんだアホ」という感想しか出てこない。

なお、上記文中の表に関しては「平成27年度 川口市立図書館・映像情報メディアセンター要覧」内の「平成25・26年度 統計」から引用した。

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