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ちょっと気になるニュースを耳にした。

読書通帳と呼ばれる試みが静かなブームなのだという。左記のLink先は余り好意的に取り上げていないが、Google検索などを用いると色々ニュースが引っ掛かる。Link先にも色々なニュースへのLinkが張られている。

本Blogは図書館振興を目的とするところではあるので、実際に読書通帳というシステムを導入して特に若年層の読書習慣が強化されるのであれば「それに越したことはない」と思うのであるが、若干の腑に落ちなさがあるのもまた事実ではある。

簡単な話、読書通帳を導入する事と読書が促進されるというロジックが良く分からないのだ。
読書した本の書名をログ取りする。その実装には色々と図書館関係のプライバシーだの何だのの問題があるのは事実だろう。それを敢えて横に置いたとしても、なんでログ取るだけで読書習慣が強化されるのであろうか? もしもそれで読書習慣が強化されるのであれば、書店なども特定個人の購入書籍の履歴を可視化することで売り上げ伸びたりするのではなかろうかと思わないでもないのだが、実際にそんな事してるなんて話は聞いたことがない。また、若年層に効くという話もなんでなのか良く分からん。子供向けにしか効かない施策なのだろうか? 高校生や大学生、社会人には意味のない施策なんであろうか? (だとすれば、社会人である筆者がその利点を理解できないのも納得ではあるが…)

この世の中には仕組みは未解明であるものの、実際に効能があるので利用しているという仕組みがないわけではない。この読書通帳なるシステムも「なんでそうなるのか良く分からない」けれども、とりあえず効くからやってみるというのならそれはそれで構わないのだが、導入が負の結果を招いた事例も散見されるようだ。(敢えてLinkは「現時点では」張らない。各人ググられたし)

上記の「ロジックが良く分からない」という点も気になると言えば気になるのだが、もっと気にかかるのは「読書通帳の導入に際して、何故か公明党所属の議員団が議会にて導入してみてはどうかという質疑をしている」という点である。公明党さんが図書館大好き政党で図書館の振興を心から願っているから結果的にそうなったのかもしれない。皆もご存知の通り公明党は創価学会と繋がりが深く、当の創価学会のサイトにも記載があるが創価学会の前身は創価教育学会であり、元々教育分野に仏教を活かそうという試みから組織化が始まっている。だから公明党がある意味で教育方面に熱心なのはDNAの様なものであり、牧口常三郎氏の意志でもある。

が、読書通帳はある特定企業が商標登録しているサービスである。元々類似の試みは各図書館レベルで実施されていたようだが、通帳にログを印字するシステムを開発した(韓国企業と共同開発だそうな)会社が、サービス売込みの為に商標取ったらしい。つまり、結果的に公明党議員の皆様はある特定企業の営利誘導を行っていると取れなくはないのである。

たまたま良いシステムがいち民間企業によって提供されているのであれば、選択の余地なくこれを推奨するのも理解できる。私も図書館にWindowsパソコンを導入するのはMicrosoftに対する利益誘導だみたいなことは言わない。ちょっとシステム導入価格が高額である(報道ではイニシャルコストが500万円からみたいな話もあった)のは気になるが、十分な効果があるなら悪くは無いのかもしれない。(しかし、何故状況が好転するのかという部分の論証は十分に行われているとは言えず、良く分からん内に数百万の買い物しているという側面は、ある)

更に気になるのだが、ちょっと調べた限りでは「読書通帳をサービス展開している」ある企業の社員さんが、2016年の参議院選挙の比例代表候補として名を連ねているのだ。惜しくも落選しているが。そしてその後、公明党情報システム室に転職しているようなのである。この方は元々創価大学出てるみたいなのでその企業と公明党のパイプを太くする為に公明党にもぐりこんだのではなく、元々公明党に近い思想を持ち、それが元鞘というか本来あるべき位置に戻っただけかもしれない(というか、そうであろう)

その辺から考えても、どーも私には一種の利益誘導…癒着とまでは言わないが、何かの利権の存在を予期してしまうのだ。

で、陰謀論をウネウネ考えても仕方ないのでTwitterの公明党広報アカウントに直接(文字数の関係でかなり不躾な質問になってしまったが!)聞いてみた。返答が来たら追ってご報告したい。来なくても個人的な調査が進んだら何か書くのであるが。

そもそも読書通帳というシステムに言及している情報が、ネット上にあまり無いのも気になるところ。検索すると引っかかるのは「読書通帳導入で読書習慣が育つよ!」的な物ばかりであり、実際に読書通帳使って喜んでる「図書館利用者の姿」が見えにくい。(ていうか、私自身ではまだ見つけていないのである)
静かなブームというか、ブームにしようとして誰かが仕組んだが、中々盛り上がらなくて静かになっちゃった…様な印象もある。何しろ一台導入で500万円、年間図書費が1000万とか2000万の都市も少なくない中で、かなり高額な投資と言えなくはない。このクラスの買い物なら実効や好転するロジック聞きたくはあるよね。しかし予算審議とかやってる地方自治体の予算枠から考えると、イニシャルで500万円というのは「比率的に」そう大きな額ではないだろう。5~10万人都市なら割と気軽に出せる金額ではあるまいか。地方議会や市役所の予算編成部門を巧妙に潜り抜ける値段設計ですな。

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