えー

滅多に新着記事が出ない本Blogへようこそ!
こんだけ更新してないのに月間600UPVがあるってのも困ったもんだな!

んで、来て貰ってるのに新ネタも提供できないとアレなので、まだ経過観察中だが海老名の図書館行政のアレコレを途中経過として報告してみたいと思う。

まず、海老名の図書館で覚えておいて欲しいのは、昨今有名になったCCC(カルカチュア コンビニエンス ストア)による民間委託以前に、TRCにプロポーザル形式で民間委託しているという点。なんか見てると今まで直営でコストかかってたのをCCCとTRCに民間委託してコスト圧縮・・・・と考えている人もいるようなのだが、民間委託は実のところ2011年度から既に始まっているのである。詳しい経緯はWikipediaにも掲載されているので参考にして欲しい。

まだ実のところ川口市中央図書館で開架にあるデータしかまとめていないのだが、実際に資料を紐解くと別にTRCやCCCに委託しても図書館の運営コストは下がってないし、CCC・TRC共同体による運営開始後は図書館予算請求倍増しているんですけども・・・

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海老名市の場合、本館と有馬の2つの図書館を有し、何故か本館をCCC、有馬をTRCに委託するという良くわかんねー委託状況になっているのだが、TRC単独委託時には本館も有馬もTRCが管理してる。すると(後述するが)ある程度TRCが「今の自分たちの城である」有馬の予算を増やしている可能性もあるが、大きく予算を増やして請求している可能性は低いだろう。今まで有馬はxxxで出来てたのに何でいきなり予算どっかん増えるんじゃ! って怒られるもんな。
また、2014年度以降の予算では図書館予算の内「図書費」が、また2013年度決算額からは資料費内訳そのものがマスクされてしまっている。民間企業に委託するとこうなるのかな・・・・と思っている人は思い出して欲しい、2011年からTRCが委託受けてるんだけど、その時は別にデータがマスクされるなんて事は無かったのである。

私が見ている統計データの中にはその年度の書籍購入数とかも掲載されているのだが、図書費が明らかになると購入数で割って「平均購入単価」が割り出せてしまうのである。実際には図書館に入れる本って滅茶苦茶高額な辞書類とか統計資料の類があるので、一概に平均単価を割り出してどーこーってのは無いはずなんですよ。ぶっちゃけ単年で文庫本ばかり購入して資料関係導入しなければ平均単価はズンドコ下がる(私が見てた図書館統計の本は、1年分1冊で14000円だそうな)
隠すという事はなにか隠したい事があると予測されるのだが、隠したいものは何なんですかねぇ?

予算が増えることそれ自体を非難したいわけではない。
実際に予算が倍加しても、利用者が倍に増えるとか、貸し出し数が倍に増えるとか、図書館の利用が倍加したらそれはそれでいいのである。実際にはコスト倍にしてパフォーマンスが倍だと意味が無いような気もしなくはないが。
そこでコストの増分を見てみよう。それまでの予算をだいたい1億6700万円程度として、2014年度予算額を割ってみると大体1.84倍ぐらい。
来場者は1.84倍くらいになったのだろうか?
貸し出し数や登録者数は1.84倍以上になったのだろうか?
なにより図書館のキモである本の購入数や人材の拡充は行われたのであろうか? 1.8倍くらいにはなったのであろうか?
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2014年の決算額が出るのが2016年の年度末。今から丁度1年後ぐらいに統計データが出てくるだろう。
今年10月で海老名の本館リニューアル1周年だそうだが、少なくとも来場者数その他は1.8倍に届きそうにない感じではある。費用対効果が優秀だと言い張りたいのであれば、予算が1.8倍加して効果が1.8倍などという事はないだろう。2.3倍とか素晴らしいコストパフォーマンスを見せてくれる筈である。

後になったので追記していこう。

TRC委託時代の予算の動きと各種パフォーマンスの変動を見てみよう。
2011年度に海老名市はTRCへの図書館委託を開始するのだけれども、その翌年から予算額は大きく変動していない(予算総額で1割ぐらいの増加は確認できる)のに貸し出し登録数や貸し出し件数は増えているのである。その増え方も直営時代の57万2000冊から60万冊~64万冊程度への増加であり、概算で1割前後のアップを達成している。その後資料費は2割程度の削減が実施されているにも関わらず、本の貸し出し件数は伸び続けている・・・・つまり、直営時代の本の選び方がイマイチだったのをある程度TRCが是正し、地域住民が読みたい本(しかも館内でパラパラと読める本ではなく、借りて読む本だ)を並べ始めたからこうなったのではあるまいか。
また、総予算は増えているのに人員は専任職員を減らしてパートタイマーの雇用に切り替えている。この手の組織では人件費というのは結構大きな固定費になるので、本来は人件費を削減に振り向けると総費用は減るはずである。それなのに総額が増えているという事は派遣元であるTRCが随分中抜きしているか(ぉぃ)、図書館整備(什器の更新やシステムの更新)に金突っ込んだというところだろう。恐らく貸し出し数増加と何らかの関連があるものと推察される。この辺から見てTRCはどーもダメ臭かった海老名市の図書館のマイナーアップデートを行っているのではないかという予想ができる。
委託開始年こそ予算は大目に与えられているが、翌年からは1000万程度予算が減額されていることから、TRCは予算の選択と集中を実施し、その中で図書館の稼働指標となる数値の向上を図った事はほぼ間違いない。特に資料費に関して言えば2割程度の削減を行いながら実際には貸し出し総数を増やしている訳で、選書能力が極めて「適切だった」と見る事もできるだろう。その為に犠牲になったのが有馬の新聞雑誌購入だが、その予算削減してた有馬をCCC・TRC共同運営で押し付けられた結果、慌てて有馬の新聞雑誌購入タイトル数を増やしているのがアレだなぁとは思わなくもないが(苦笑)
また、TRC単独委託時代に視聴覚資料の購入はずんどこ減ってる。見るも無残な・・・・と言って差し支えないほどだ。半端に予算突っ込むより本の拡充に努めたか、そもそも図書館用の視聴覚資料は著作権絡みで滅茶苦茶高額だから手が出せなかったのか(それ以前のコレクションで充分であったとか、そもそもそこにニーズが無かったから等と考えることもできるだろう)
いくつもの都市の図書館運営データを見ていると、「デキる都市」・・・・或いは「図書館が何の施設であるか理解していると思われる都市」では資料費は年度による変動が極めて少ない傾向がある。今私は武雄市と同規模の都市として赤穂市、海老名と同規模の朝霞市、地元の川口の年次変化も追っているが、赤穂も朝霞も川口も、資料費の変動は1割に満たない。5-7%がいい所ではあるまいか。赤穂に至っては図書費は鉄壁防御されててほんと全然ブレていないのだ。
TRC直営時代の海老名であっても、図書館費そのものが減っても、その増減分より少ないレベルでしか図書費は変動していない。考えれば当たり前で、図書館は図書の館なんだから本があってなんぼである。本が無い図書館に何の意味があるというのか。

じっと、2015年度の海老名の図書館費、資料費を見る。
私の見立てだと、そう長くはないであろう。書籍や資料に金使わない図書館なんて、形容矛盾だろ。

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