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本ブログの初期の話の中に、TSUTAYA図書館問題に言及して以下のような主張を行った投稿がある。

「図書館で客寄せをするにしても、TSUTAYAやスターバックスが最適であるというのは自明ではない。併設する、或いは内部に混ぜ込む施設がメイド喫茶だったらもっと客足が伸びたかもしれない。つまりツタヤ及びスターバックスの混在は目標である集客能力向上に対して不徹底な施策である」

我ながらグレイトな視点である。

で、その後であるが・・・・図書館関係の話を蒐集していると、妙な情報がアンテナに引っかかったのだ。それは私設図書館について検索していた時の事で、なんと私設図書館としてメイド図書館が実在するという話だった!

という事で調査に行ってきたのである。
私設図書館は成立するのか、メイド図書館で客寄せはできるのか?
できる、できるのだ(©シグルイ)

事前説明の巻
おじさんはアキバ界隈勤務長かったけど「アキバ店員時代」のアキバは女子高生が九十九Exに居たら「そんなばかなー!」と他店の店員と連れ立って確認しに行ったり、アキバ帝で女性アルバイトを雇ったと聞くと「日和おって・・・・」等というハードボイルドワンダーランドな時代(女っ気のない秋葉原時代)だったので、実はアキバ系でありながら余りメイド喫茶は良く知らないのである。しかもメイド喫茶的な雰囲気ははっきり言って苦手である。

Enter the Library
ちゃー・・・・チャラッ! (ホワァチャァ!)という感じで蔵前橋通り沿いの目的店舗の扉を開ける。この店に入った事は無いが以前同じ場所にあった喫茶店には昼飯後何度か入ったことがある。ビルの側面に回ればSide Armsというミリタリ屋があり、何度かそこでも買い物をしたことがある。
あの店やっぱ潰れたか・・・・とアキバの諸行無常を感じつつ店内に「すいませーん」と入っていくと

先客が慌てて店を出た(実話)

店内おじさんただ一人。圧倒的アウェー感。

図ったなシャア!(涙)
ではない。別にやましい事をしている訳でもなく、純粋に興味があって来たのだ。何を恥じるところがあるというのか。
堂々と「このジンジャークッキーと何か飲み物を」と頼んでみる。
初めてのご訪問ですかなどと幾つか会話を交わし、周囲の書架を見る。
店内は「ごく一般的なこじんまりとした喫茶店」サイズであり、その所々に図書館を名乗るだけあって書架が設置されている。場所柄だろうか新紀元社とかのファンタジー辞典系書籍があり、下方にはボードゲームがあり、キッチン脇の書架には「いかにもそれらしい」書があった。なるほどある意味では店内装飾用の本を並べているのであろう。これは蔦屋書店と同じ方向性かもしれない。
しかし私の座った席の後ろにはメイド関係書籍が置かれ、書架の所々に「店内装飾用としては思えない」書籍が点在しているのだ。雰囲気を壊さぬ範囲で「こだわり」を見せているのかもしれない。

で、ノートパソコン広げて良いか確認を取り、メイドさん写さないように書架の写真を撮り・・・・沈黙が訪れる。
多分だけど、普段はこの段階でメイド喫茶的なメイドさんとの明るいキャッキャウフフの会話があり、それなりに盛り上がるのであろうが「おじさんはこの時点でノパソ広げて店内の状況をメモし始めている」のである。メイドさん視点で見れば「なにこの人良く分かんない!」ではなかろうか。

その後何とか多少の会話をして「情報を引き出してみた」

このお店は9年前ぐらいにはじめ、以前他の場所にあったが6年ぐらい前にここに移動したとのことだ。6年前だと・・・・(指折り数える)、おじさんアキバ界隈、特にちょうどこの辺居た頃ではなかったか。興味無かったとはいえ不明を恥じた。また、秋葉原というのは流行り廃りが早く、5年もすると店が結構入れ替わる激戦地である(地面の代金が高く、店舗用地は賃貸料高いのよ。特に1Fだとすぐ隣の湯島等と比べてエライ高い/高かった)
その激戦地で生き残っているというのは、実のところ凄い事なのである。ふるつわものであると言っていい。

そうこうしている内に顔色の悪い一団がやって来た。いや、顔色が悪く見えたのは彼らが白人だからで、どうやらアキバ観光に来たオタクの英米人が興味持って入って来たらしいのだ。

私が店員していた時もアキバには外国人が良く来ていた。中東系の方々(日本のビデオカメラを光学追尾式ミサイルに組み込むとかそんな話が出てたりする)とか諸外国の船乗りたち、世界陸上で来たついでに電化製品買いに来た陸上選手とか。
しかし今は完全に民間人が観光に来る土地なのである。アキバで見かける外国人観光客の数は激増した。

そんな訳で電化製品扱ってるところの店員なんかは割とマルチで外国語を話せたりするらしい。私も英語で説明程度ならできる。さて、メイドさんたちの実力は・・・・

訪問直後に私が書き残したツイッターの言葉を引用しよう。

言葉が話すのではない、ヒトが話すのだ。
言葉を伝えるのではない、心を伝えるのだ(婉曲表現)
さすれば自ずと伝わるもてなしの心。英米人に伝われば、それは紛れもなく英米語よ(極論)
いくさ場で培ったメイド会話術、御美事にござる(マジ賞賛。 臆せず話すがもてなしの心)

きちんとした語学的に正しいことばで饗応するのが正しいのであれば、彼女らは英語中国語その他諸々のエキスパートにならねばならない。現実問題としてそれは無理だ。なれば言葉を伝えるよりは心を伝える処に心を砕いた方が良い。即ちそれはど根性、そして気合い。

多くの詩人が、劇作家が、万言の言葉よりも乙女の微笑みが雄弁に物を語ることを繰り返し繰り返し伝え述べている。微笑みは共通言語で気合いと根性は共通通貨だ。なんとでもなる、なんとでもなるのだ。(ただ、「シフォンケーキ、アールグレイ」(アールグレイ風味のシフォンケーキと言いたいらしい)を繰り返して彼らが???になってるところで「アールグレイ テイスト シフォンケーク」と助け舟は出した。義を見てせざるは勇無きなり)

全体的に「メイド付き図書館」というよりも図書付きメイド喫茶なのではないか(ただし、媚び媚びなメイド喫茶とは若干趣きを異にする)という気はした。逆に言うとメイドの魅力で激戦地秋葉原で生き抜くだけのサバイバル能力は確保でき、英米人の観光客を引き寄せる程度の魅力はある、こういうことだろうか。思い起こせば台北西門町にもメイド喫茶はあるのだ。ならばある意味では(意識高い系は来ないだろうが)、集客機能としてのメイドさんはアリなのだと思う。

お会計は30分滞在でテーブルチャージ500円(飲み物飲み放題) + ジンジャークッキー300円 = 864円(税込)でした。

最後に一言申し添えるとしたら・・・・
姐さん、ひょっとしてあんた・・・・卓ゲものではありますまいか? (卓ゲもの視点)

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