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さて、本ブログは本ブログであるが、筆者である私がラララ科学の子であるので、非科学的な言説には耳を傾けない。しかし今回の記事は実に非科学的な部分から始まるのである。

どこで見つけたのか今となっては定かでないが、恐るべき企みを発見したのである。
なんとB型オンリーの飲み会。

マジかよ。

鎌倉幸子さんの事は図書館関係本を見てて知ってはいた。最初はこの飲み会で「移動図書館をミニマムで設置するとしたらなんぼ掛かるのか?」という点を聞いてみたくて、次には「なんて恐ろしい飲み会を・・・・参加しなきゃ(使命感)」で、最後には「酒が飲めるなら行くしかあるまい!」

で、行ったのである。大変楽しかったし青森の酒は美味いのである。移動図書館のイニシャルコストは1000万円ぐらいですってよ。青森酒場で日本酒かっくらってベロベロになりながら椅子をテーブルにして聞いたから間違いない。

主催者の鎌倉さんはB型である。
非科学的な話であるが、B型は明るく楽天的でマイペースでたまにちょっと空気を読めない時があるが、周り巻き込んでマイペースで前進していく傾向があると言われるB型である。そのマイペース(かなりハイペース)で公益社団法人シャンティ国際ボランティア会の仕事として行ったのが、、東日本大震災の際に被災地へ「本」を届けるプロジェクトである。
もともとシャンティは海外で図書館を普及する事業を展開していた組織である。東北での震災に際し、震災翌日には支援を行うことを決定していた。勿論未曽有の大災害であるから最初期の支援は移動図書館の設置などではないのだが・・・・
思っていた以上に、本のチカラは凄かった。

走れ!移動図書館: 本でよりそう復興支援 (ちくまプリマー新書)
これ、神田や東京駅周辺で探しても全然見つからんかったので、本ブログの定めに従い川口市の中央図書館でサクッと読んできた。川口市の中央図書館はイケてるので当然この本も蔵書しているのであったナイス
しかしちくまのブリマー新書は取り扱い店薄いな。少し前の鎌倉図書館のツイート事件でAmazon在庫が20冊になったらしいが、それで市場流通分引き上げられてねーか?
(なお、本書は昨夜大量に在庫しているAmazonでポチった)

本書の最初の3章は復興支援そのものの記録であり、膨大な当時の文書を参照して淡々と状況を綴っている。そしてその激動の毎日の中から「やはり、本が必要だ」と気付かされる部分、どうしても生きていくのが一番で読書など二の次三の次と思われがちだが、人々の生活の中で実は「本」というのは1.4の次とか1.6の次であると気付く部分は平時の我々にも重要な示唆を与えると思う。そしてその「必要とされる、本」をB型特有のマイペース(シャア並みの通常の三倍速ぐらい)でまとめ上げていく様には驚きを禁じ得ない。

その中で出会った数々のライブラリアンたちも本のチカラを疑う様子はない。
移動図書館が走り出す前に、多くのライブラリアンが走り出し、そのバトンを移動図書館に渡していくその様。
そのバトンが被災者たちの手に渡り、明日を紡いでいく。

そして第4章において、本のチカラが色々な形で語られる。

本ブログでは前に「既に図書館を持っていた人」と「持たざる立場から図書館を得たもの」の比較をウンディーネに仮託して読み解く記事を記載してみたことがあるが、図書館への立場としては「かつて持っていたが失われ、それを取り戻した人々」というスタンスもあるのだなと思い知らされた。彼らにとって図書館を再び得たことはどれだけ素晴らしい事だっただろう!

その素晴らしさが、第四章から、鎌倉さんの文章のスキマから、文字の陰から滲み出ている。

震災の話や移動図書館の話とは切り離せないのではあるが、本書はそれだけに留まらず「本というものが如何に重要か」「本を用いたライフスタイルの提案にはこのようなものもあるのか!」という視点、約束が守られ、約束を守り続けることが人の生活にどの様な影響を与えるか・・・・いろいろと教えられることがたくさん詰まっている。

鎌倉さんは実務の人である。理念は彼女のバックボーンにあり、それに押されて歩き、走り続ける実務の人である。
その実務に裏打ちされた理念は非常に強力である。また、その手も移動図書館とりあえず走らすまで1か月か2か月、ゼロから被災地にシャンティの事務所開いたりスタッフ集めて組織して、本を集めて選書して、回るルート決めたり色々雑務こなして1か月か2か月でまとめ上げる驚異的な手なのであった。

そして彼女は筆者と同じB型で、本好きで、同い年。(今Amazonの著者項目見て知った)

マジかよw

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